そうどすかぁ
生まれも育ちも京都ながら、見た目も中身も京女ではないらしい私です
愛媛の血が濃いのかもしれまへんなぁ。
けど、愛媛の人にも、よそモン扱いされそうな気ぃします
今凹んでいるのは、この「
そうどすかぁ」は、京都の人らしい言い回しやのに、私には使えへんのです。
これは、「そうどすかぁ、うちには、そない思えしまへんけど」の略やと思います。
ところが私は、最後まで言うてしまうのです。
昔実家に来てくれたはった呉服屋さん、母が忙しいと、先に私がお茶だけ淹れて持って行きます。
難しい顔して反物広げたはったおじさんが、時に何本か見せてくれはるときがありました。
「
こんなん、おすけど・・・」
に、子供ながらいちおう、なんか言わんとあかんと思うて、
「
ひゃあ、よろしいなぁ」とか言うと
「
ほー、そうどすかぁ」て言わはるときと、
「
そうどっしゃろ」て言わはるときがあるのに、気が付きました。
そうどすかぁ、の心中は
「
こんな、えずくろしいんでも、お好きやったら、そら、あんたはんの勝手どす。
わしは、ええとは思わんけど、商売やさかいに、さして貰いまっせ~」
そうどっしゃろ~は、
まさにわが意を得たりというところですやろね。
「
はんなりして、よろしおっしゃろぅ~
奥さんみたいな、お背ぃのあるかたやないと、この柄は生きしまへん。
こないだ買うてもろうた、あの竹の帯に合わせてもろうたら、よう合いますえ~」
とか、とどまるところを知らず・・・
いけずで言わはらへんのと違うのです。
「わしら、よー言わん」
言えてしまう私は、やっぱり、
「あのひと、ちょう、変わったはるな~」ですやろね。
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